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ランニングフォーム理論:ポーズランニングメソッド その2 "Pose Method of Running"

ポーズランニングメソッドの概念とは

 その1では、ランニングポーズの構えを主に紹介しましたが、今回の記事ではその他のメソッドの柱ともいえる概念を紹介し感想を述べたいと思います。その概念(ランニングポーズの構えを除く)を箇条書きにすると…

  • 支持脚の交替自重前傾コンセプト
  • 車輪コンセプトピッチ走
  • 何もするなコンセプトフレームコンセプト

 概念の10章ありますが、一番重要な「ランニングポーズの構え」の章を除くと以上の3つのセットに集約されます。

前傾姿勢で走るって分かりづらくないですか? 

 支持脚の交替とは単純にランニングポーズの構えの左右を交替させることです。この交替をスムーズに行います。動画で見たほうが分かりやすいので以下を参考にしてください。


Pose Method Running Drills from Coach JonP

 特に最初の部分がランニングポーズの構えの左右交替となります。動画はポーズランニングのコーチがドリル(演習)を実践しているものなので、左右交替の様々なバリエーション(脚の引き上げ度合いや交替速度)があり参考になります。
 そしてこの動画の後半にも実践されていますが、ランニングポーズの構えを左右交替させる際に垂直的な軸を前傾させることによって前進していく、しかも自分の体重と地球の引力を利用しながら前傾していくというのが自重前傾コンセプトです。
 この自重前傾というのは呼称が違えどランニングテキストにもよく勧められている概念です(倒れこみ際に自然と脚が出ることの連続がランニングであるという感じで紹介されていることが多いかと)。ランニング初級者にとってはこの前傾がすごく難しく感じられるのです。実際、自分もランニング教室でパートナーに前側(胸や肩)で支えられて前傾し、放されたとたんに何歩かその姿勢のまま進むというものを体験しましたが、それだけで身につくものではありませんでしたし、すぐに元の自分の走り方に戻ってしまうのが常でした。
f:id:Tomo-Cruise:20161224202815g:plain この自重前傾コンセプトって段階が必要だと言えます。まずはランニングポーズの構えをしっかりと身に着けて、その際に軸(特に体幹の軸)を意識して、感覚的に安定してからでないと前傾そのものが困難なのでしょう。上の動画でのコーチのポーズの構えを見ると軸がぶれていない安定さが伝わってきますよね。さらに初級者に分かりづらいのは前傾の度合いです。前述のパートナーに支えられるほどの前傾は初級者にはありえません。確かに感覚的に前傾を体験するのはありかもしれませんが、そんな目に見て分かるほどの前傾で初級者が走ることはないでしょう。
 この前傾とは外観的には本当に微妙な程度でしょう。意識的には骨盤が後傾しないようにやや前傾させるという程度だと思います。
 ちなみに恐竜はめっちゃ自重前傾ができていると言えるでしょうが、尻尾で重心が安定するからこそできる前傾度合いですかね、実際の走り方はわからないとはいえ、映画とかではナイスランを見せますね!人間も尾骨(びこつ)という尻尾の名残が残っていますので、その尾骨を走っている恐竜の尻尾のように起こすイメージを持つ骨盤が前傾しやすくなりますよ!

 

一輪車乗ったことありますか?子供が乗っている人は試してみましょう!そうでない場合は…

 次は車輪コンセプトピッチ走です。コンセプトの説明では車のタイヤを例に、支持点(地面との接点)と重心(ホイールの中心)の位置関係が常に変化しなく安定して移動するとかのアナロジーが説明されますが、人間の脚は漫画のようにくるくると回らないので?と思ってしまいます。が、次に一輪車とのアナロジーが紹介され一気に分かりやすくなります!f:id:Tomo-Cruise:20161222181545j:plain確かに一輪車に乗っている人をイメージすると、ランニングポーズの構えの左右交替を前後にゆらゆらとやって、前傾姿勢になるとより前に進んでいくというイメージが浮かんできますね!脚も伸び切らない程度でサドルの高さを調整しないとこぎづらそうですね(常に膝がやや曲がっているという、ランニングポーズの構え)。脚や上体が力んでいてもうまく進まなそうだし。またこのイメージで重要なのは、ペダルによって脚の軌道が固定されているので、コンパクトに脚が回転していくこと・足が一番下に来る位置がランニング時での着地のタイミングと一致すること、でしょう。f:id:Tomo-Cruise:20161217075657j:plainしかし、一輪車って子供がたまたま乗っている家庭以外には縁がないですよね。自分も家にないですし、買うまでもないし… その場合は自転車で手放し運転すると体験できます!いうまでもなく安全な場所で試してください(ハンドルがずれていたりすると手放しで直進しなく危険なので、自転車屋さんで調整してもらうと驚くほど手放しで直進できます)!
 そしてポーズランニングメソッドでは高ピッチ走を重視します。ストライドは筋力や筋肉の弾性、柔軟性、関節の可動域などによって自然に伸びるので、意識すべきはケイデンス(日本語的にはピッチ)なのです。一輪車アナロジーでも自然とそれは確かですよね、ピッチを上げるしか一輪車を速く進めることはできないのですから!

何もするな(Do Nothing)って言われても…

 最後に「何もするな」コンセプトフレームコンセプトです。何もするなコンセプトとは、「余計なことは何もするな」ということです。特に初心者のうちは、無意識に前腿(大腿四頭筋)を力ませて着地していることが多いのです。意識的に余計な筋肉群の緊張を防ぐようにせよということですが、そのためには適正なフォームによって導かれる着地の位置やタイミングが必要となってきます。また、着地する際にどこも緊張していないわけではないので、どこを緊張させるかということもポイントです。自分の場合は着地時には内転筋を意識して緊張させ、着地時に沈み込まないように注意しています。そして離地時には大臀筋(尻)を意識して緊張させ、足を上にあげるようにして、足が後ろにながれないように注意しています。要は、必要以上に腕を振り回したり、足を前方や後方に振り回したり、身体を上下左右に振り回したりするな、それらの動作を防ぐことがランニングの効率を高めるのだ、と言いたいのだと思います。

 フレームコンセプトとは「何もするなコンセプト」をチェックするようなセットとなる概念です。フォームを側面から見たときに、縦型のフレーム(上下に頭部と地面があるフレーミングで)から脚が前方や後方にはみ出している、または頭が上方にはみ出している場合は余分な動作がある証拠だというもの。その場合は、余分な動作がある、無駄にエネルギーロスをしている証拠だということです。
 実際はパートナーやコーチがいないと録画してチェックすることはできませんが、ランニング中に自分のフォームが横から見てフレーム内に収まっているようイメージして走ると無駄な動作を抑制できるとも言えます。理想はフレーム内に収まっていてもダイナミックに動けていることでしょう。

 

 

 

Pose Method of Running (Dr. Romanov's Sport Education)