ランニング フォーム 改善! 股関節と肩甲骨を動かそう!

ランニングフォームの改善に役立つ教本や関連本を紹介、フォームを進化させて走力を上げましょう!

ランニングフォーム理論:ポーズランニングメソッドその1 "Pose Method of Running"

"ポーズランニング":アメリカで人気のランニングフォーム理論

 

  日本ではメジャーではないと思いますが、アメリカでは人気らしく教室がたくさんあるようです。You Tubeにも動画がたくさん上がっていますが、どれも海外版です。体系的に学んでみたくてとりあえず洋書を入手しました(翻訳版は未だないので)。洋書ペーパーバックで315ページあるので読むのに時間がかかりましたが…感想と一部本文の引用を紹介します。
 著者はロシア出身の元陸上選手であり、大学でランナーを指導していた時に思いついた理論をその後に体系的に記したのがこのテキストです。
 著者の課題が「あらゆるレベルのランナーに通ずるランニング理論」の模索であり、その着想に長い間、思い悩んでいるときにバレエを鑑賞していて(ロシアらしいです)、この理論をひらめくのでした。いわゆるバレエや空手の演武でキメのポーズ的な構えをランニングの重要な場面(時間的には一瞬)に適用するというものです。その構え(「ランニングポーズ」という)はテキストの表紙にもある支持脚の着地の瞬間の場面です。

 

ランニングポーズという構えの考え方

 確かにランニングフォームについては、人によって体系や骨格に個性があるので何々タイプと分けて何パターンかのフォームを勧めているテキストもありますが、果たして自分は何タイプなのか悩んでしまったり、自分はテキストの診断で判定されるタイプと違うフォームが気になったりする、なんてこともあると思います。対してポーズメソッドでは著者が何人もの優秀なランナーのフォームを分析して、それぞれに個性はあるもののある瞬間(支持脚着地の瞬間)は一定の構えとなっていることに気づき、万人に通用するフォームを推奨するに至るのです。

f:id:Tomo-Cruise:20161214202339p:plain

 f:id:Tomo-Cruise:20161218211851j:plain走るという動作は常に連続しているので、一瞬の構えを切り出すことに抵抗があるとは思いますが、他のスポーツを例にとるとよくあることですよね。例えば野球でのバッティングの素振りでインパクトの瞬間で静止して、その構えをイメージに焼き付けたりとか。いわゆるランニングポーズの構えとは、バッティングでいうところのバットがボールに当たるインパクトの瞬間であり、足が地面を捉える瞬間の構えだと言えます。

ランニングポーズ時の各パーツの状態とは

 f:id:Tomo-Cruise:20170108063442j:plain多分、バッティングやゴルフなんかでも同様だと思いますが、インパクトの瞬間は力んでいないことが重要な要素のひとつとなります。ランニングポーズでも地面とインパクトする着地脚はリラックスしていることが重要となります。緊張しているのは(筋肉を収縮させている)のは遊脚(持ち上げている脚)やバランスを取っている上体のインナーマッスル部(体幹部分の筋肉)です。この根本意識が重要です。
 部分的な話では、地面との接点である支持脚の足(裏)の部分は前足部であることが重要だといいます。といっても、つま先ではなく、犬や猫でいうところの肉球部分です。実際のランニング時には見かけ上、走っている時は足裏全体で着地して(ミッドフット着地とも言われます)いるように見えますが、(一瞬ですが)この肉球部分(厳密にはやや外側=小指側)から先に接地するのが理想です。
 f:id:Tomo-Cruise:20161224075746j:plain次に見たままですが、支持脚の膝がやや曲がっていることも重要です。支持脚がリラックス(弛緩)しているということは、脚が伸びている状態ではないのです。テキストでも動物の走り方とのアナロジーが紹介されていますが、犬や猫、馬など速く走ることができる動物の着地の瞬間を見てみると支持脚は曲がっていて伸びていることはありません。それどころか、猫なんかは脚がピンと伸びていることなんかありませんよね。常に素早い動作ができるのは、脚を常にリラックス(力んでいない)状態にさせていること条件の一つなのでしょう。
 f:id:Tomo-Cruise:20161217075640j:plain各パーツの位置関係ですが、頭部・肩・腰・接地部(足)がライン上に並ぶことが重要です。静止している状態(ランニングポーズの構え)では、地面に対して基本的に垂直ラインに並んでいることが理想でしょう。また肩と腰は横から見たときのパーツ的な呼称であり、意識すべきは肩甲骨と骨盤となります。そして肩甲骨・骨盤ともに後傾していないことが重要であり、軸に対してニュートラルであることが理想です。動作時(走っている時)には、このラインはやや(微妙に)前方に傾きます。イメージとしては地軸的傾きです。この傾きによって静止しているバランスを崩し推進していくのです。

 ポーズメソッドの中核をなす(理論的にも実践的にも)のが、このランニングポーズの構えです。著者はこの理論をバレエ鑑賞時に思いついといいますが、自分的に腑に落ちるのは上の例でも取り上げた野球のバッティングだとか、テニスのフォームでのインパクトの瞬間だとか球技のほうでした。なぜかというと著者がポーズ(構え)の例として取り上げるバレエとか空手(演武?)と違って、球技は球との接点の瞬間(インパクトの瞬間)があって、そこから着地(接地)とのアナロジーを感じ取れるからです。
 このメソッドの要素はもちろん他にもありますが、このランニングポーズの構えをある程度習得してから次に進むのが基本ですので、とりあえず、今回はここまでにします。

 

続きはこちら↓

www.running-form.info

 

 

Pose Method of Running (Dr. Romanov's Sport Education)