ランニング フォーム 改善! 股間節、体幹を使って走ろう!

ランニングフォームの改善に役立つ教本や関連本を紹介、フォームを進化させて走力を上げましょう!

ランナーに役立つ教養本「マンガで実用 使える禅」 枡野俊明 監修、漫画・イラスト 夏江まみ

禅を学んでランニングでも実践! 坐禅の代わりに走って邪念を払おう!

 家の菩提寺が曹洞宗であり、たまたま手にとった本ですが、禅の教えは興味深く、マンガも挿入されていて敷居の低い入門書で気軽に読めました。
 もちろん、ランニング、マラソンには直接関係はない本です。が、運動と精神状態って相互に影響しますよね。仕事などでストレスが溜まっていたりイライラしたときにジムで20分でも走るとスッキリしますし、またフルマラソンのように長い距離、時間走っているときにモヤモヤ考えていると逆に弱気になって身体が動かなくなったりします。ランニング、マラソンって球技とかと違って走りながらモヤモヤ考えてしまう時間的余裕があり、よって精神的な影響があるんだなと感じていたところで本書を読んでみたら、マラソンを走っているときの精神状態のコントロールに禅は使えるなと思えてきました。
 ということで今回は禅の入門書である本書から自分がランナーに役立つ教えだなぁと思える考えや教えを抜粋してみます。

 

 

 p28
「禅とは何か」より

 最大の特徴は「禅即行動」。つまり「身体での実践」を重んじています。学問として頭で知識を学ぶのではなく、身体を通して自分で体得することが大切なのです。

・・・

 また、過去や未来ではなく「今この瞬間」「自分がやるべきこと」だけに集中します。どうにもならない他の人の考え方や過去の行動、こうなったらどうしようという心配に振り回されず、現実に、今、自分がなすべきことに誠心誠意尽くすのみと考えます。

 禅の思想を凝縮した言葉「禅語」の一つ、「主人公」とは、主体的でありながら、何にもとらわれない自由な自分という意味です。禅には、さまざまなストレスを抱える現代人にとって、「主人公」として自分を見失わず、前を向いて生きるためのヒントが詰まっています。

 以前の記事で「マインドフルネス」を取り上げたことがありますが、上記の「今、この瞬間の自分がやるべきことに集中する」という禅の特徴はマインドフルネスそのものです。といいますか、そもそも禅のほうが古来からあるので、禅の瞑想的要素を抜き出し現代のライフスタイルに合わせたものがマインドフルネスなのでしょう。

www.running-form.info

  「主人公」って禅が由来の言葉だったんですね。それ自体も知らなかったですが、本来の意味も初めて知りました。「主人公」をそのまま和英辞典で引くと"hero" "heroine"(ヒーロー、ヒロイン)と出てきます。ですが、上記の本来の意味だと英訳では"cast"(キャスト)=「(映画などの)出演者全員」のほうがしっくりきますね!

 

p62
「正しい坐禅入門」より

坐禅の心得

  1. 調身(ちょうしん):姿勢を調える
  2. 調息(ちょうそく):呼吸を整える
  3. 調心(ちょうしん):心を調える

1~3の順を意識する

「思考しない」あらゆる考えを頭にとどめない。浮かんでくるのは仕方ないが、次から次に流していくことが大切。やがて、何も考えない心地よい時間がくる。

  姿勢を調えて、呼吸を整えるって、やっぱり、禅ってランニングと相性がいいですよね。上記の坐禅の心得をもって、走っている人は多いと思います。SNSなどでランニングが瞑想だと言い切っている人も見かけますが、「坐禅」≒「瞑想」≒「ランニング」という式が思い浮かんでしまいます!

 

p152
「禅的生活のすすめ 禅の基本的な4つの動き」より

 実践を重んじつ禅の教えの一つに、「行住座臥」があります。行住坐臥とは、坐禅や読経だけではなく、日常的に行うすべての行動が修行であるという教えです。・・・
 禅的生活の第一歩は、身体の姿勢を調えることから。頭のてっぺんから尾てい骨まで一直線になるよう、背筋をのばします。前かがみや重心の偏りに気をつけ、自分の身体を観察します。これが基本の姿勢です。坐禅のときだけでなく、普段から姿勢を意識しましょう。

行(ぎょう)=行く(歩く)

住(じゅう)=とどまる

座(ざ)=坐る

臥(が)=臥す(寝る)

 「日常的に行うすべての行動が修行」という禅の教えはやはりランニングにも当てはまりますよね。マラソンを走るようになり、ランニングフォームを気にするようになってから、歩いているとき、自転車をこいでいるとき、座っているとき、立っているときに着地や股関節の動き、重心などを意識してしまうことが多くなりました。短時間はともかく、マラソンのように長時間走るときは普段の姿勢が影響してしまうと思います。禅もランニングも実践しているときのみではなく、普段の生活の中から姿勢を整える必要があるなんて素敵ですね!

 

p191~
「人生が変わる80の禅語」より

冷暖自知(れいだんじち):器に入った水が冷たいのか温かいのかは、実際に器に手を入れたり、飲んだりしてみないと分からないという意味です。

千里同風(せんりどうふう):千里とは約4000キロを指します。それほど遠く離れた場所にも、同じ風が吹いているという意味です。転じて、どんなに遠く離れていてもどこかに自分と同じような境遇に悩んだり、同じような夢を持ったりする人が必ずいるということです。

滅却心頭火自凉(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし):心頭滅却とは、こだわりや執着心に振り回されない状態を指します。そのような境地にいれば、すべての雑音は消え、火の熱ささえも、ありのまま静かに受け取れるということです。どんなに厳しい状況にあっても、逃げ出さずに無心になって立ち向かうことを教えています。

結果自然成(けっかじねんになる):結果というのは自然に出てくるもので、人間の思惑や計らい、作為を超えているという意味です。

身心一如(しんじんいちにょ):身体と心、肉体と精神は切り離せない、一体のものであるという意味で、禅ではこの考え方を重視します。身体と心は互いに分けることができない両面にあります。つかみどころがなく、実体のない思いや気持ち=心に対して身体は目に見えて、自分の意識で調えることができます。

非思量(ひしりょう):坐禅のときの心構え。あらゆる雑念がなく、心を無にした状態で、世界をありのままにとらえることを指します。

行雲流水(こううんりゅうすい):読んで字の通り、雲は行き、水は流れるという意味です。大空に浮かぶ雲は気ままに空を行き、流れていく水も、何かにとらえられることはなく、絶えずとどまることがありません。・・・人間も同じように、何かに執着してこだわったりとどまったりせず、自由自在に、のびのびと進み続けることを教えています。

不退転(ふたいてん):これより後ろには一歩も退かないという気持ちを表します。ただ、本来はくじけない、怠らないという意味も含まれます。

莫妄想(まくもうぞう):妄想するなという意味。今できること・すべきことに集中することで邪念を追い払う。

  ありがたい言葉の数々です。マラソンチームのTシャツにも映えるような言葉たちですよね、前を走るひとのTシャツに「千里同風」や「滅却心頭火自凉」なんて書いてあったらカッコイイです!

  これで本書からの抜粋は終わりですが、上記の教えをランナーとしてコメントを書き込みましたが、もちろん普段の生活や仕事に役立つ教えが満載です。本書の漫画での主人公は会社でのプロジェクトでのチーム内で禅を学び、皆が変化(成長)していくストーリーとなっています。サクッと読めるので一読をおススメします!

 

マンガで実用 使える禅 (マンガで実用シリーズ)