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映画の中のランニング 「フォレスト・ガンプ/一期一会」 トム・ハンクス主演

ランニングの基礎は幼少期の脚装具といじめで作られた⁉

 公開当時(1995年)に劇場で鑑賞した映画ですが、先日衛星放送で放映されていたのを録画して20年以上ぶりに観ました。「フォレスト・ガンプ/一期一会」、言わずと知れたトム・ハンクスの代表作のひとつ。久しぶりに観たので細部は覚えていなかったもののおおよその内容はわかっていましたが、わかっていても面白くて見入ってしまいました。いま観ても色あせない完成度、やはり傑作ですね!

 公開当時に自分はまだランニングを始めていなかったので特に気にならなかったと思うのですが、今回再び鑑賞してみてとても腹に落ちたシーン、筋書きがありました。それは作品のストーリーにおいても重要な要素のひとつである「走ること」に関してです。

 

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 主人公のフォレストは幼少期に背骨が歪んでいたために脚装具を付けられて生活していたのですが、スクールバスで出会ったジェニーと一緒に下校しているときにいじめっ子たちに石などを投げつけられて標的にされてしまいます。その度にジェニーに「逃げて!走って!」と叫ばれて懸命に走っていると、やがて脚装具が取れて、自転車で追いかけてきたいじめっ子を突き放して走れるまでになります。その後の学生時代もいじめは続き、車(軽トラック)でも追いかけられ、走って逃げている最中にアメフトの試合中のコート内に進入してしまって人生が大きく変わり始めるのでした。


 映画の中に描かれている中でフォレストが「走る」ことが特技となった、ひとつのポイントは幼少期につけていた脚装具です。脚装具を付けているフォレストは歩くことや走ることが一般の子どもよりも当たり前のことではなかったことでしょう。しかも足首や膝の関節がある程度固定されています。そんな状態で毎日一定の距離を歩いていたわけです。フォレストの付けていた脚装具は背骨矯正のためですから装具は背骨を支えている骨盤まで来ていたことでしょう。ここで想像できるのは、脚装具を付けていて関節が固定されているために、地面を蹴り上げることができずに股関節や背骨を使って移動する(歩く・走る)必要があったということです。また制動力(止まる力・ブレーキ)を発揮する脚前面の筋力(大腿四頭筋)や飛び跳ねるときに活躍するふくらはぎの筋力が脚装具を付けていたために一般のこどもより未発達だったことでしょう。そうです。一般的には無意識に地面を蹴って走ってしまう幼少期に、脚装具を付けて「走る」ことを強制されたフォレストは、図らずも脚の筋力に頼らずに腸腰筋などのインナーマッスルで(背骨の根本の)仙骨や股関節をスムーズに動かす理想のランニングフォームを手に入れたのです。

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 もうひとつの重要ポイントは幼少期から青年になるまでいじめの標的とされ、(たぶん)学校からの帰宅時に常に追いかけられたことで「走ること」が習慣化したことでしょう。しかも恋心を抱いている幼馴染のジェニーに「走って!」と言われ続けながら。映画の中では幼少期は自転車で追いかけられていたのが、青年時には軽トラックのような車で追われているのです。皮肉なことにそのシーンが箱根駅伝で走っている選手の後ろから車で監督が檄を飛ばしている画に見えてしましました…。

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 それにしてもこの子役のランニングフォームってすばらしく理想的できれいですよね。天性のものなのか、演出や指導した人がランニングフォームに詳しかったのか…20年以上前のことなので、その後は俳優になったのか、それとも陸上選手やスポーツ選手になったのか気になり調べてしまいました。何とアメリカ軍の兵隊さんになっていました。

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  上記のように幼少期にランニングフォームの基礎が築かれ、さらに青年になるまで走ることが強制的に習慣化したフォレストは、その後、アメフトやベトナム戦争でランニングを武器に活躍し、起業家として成功した後に幼なじみのジェニーと暮らしたものの彼女が去った後に、何気なく彼女からのプレゼントのスニーカーを履いて走り出し3年以上も走り続けてしまう…。そうです、1950年~のアメリカの歴史を背景に、この映画の主軸は「走る」ことが描かれていたのです。
 劇中にも登場する有名なフォレストのセリフ、「人生はチョコレートの箱のよう、開けてみるまでわからない」(Life is like a box of chocolates, you never know what you're  gonna get.)は、「人生はマラソンを走るよう、走ってみなければわからない」(Life is like a running a marathon, you never know what you're gonna get.)のほうがよかったのでは、と思ってしまいました!
 
 話はランニングから逸れますが、主役を演じたトム・ハンクスはもちろん名優なのですが、劇中でも重要な役割であるダン中尉を演じたゲイリー・シニーズがとてもいい味を出していて主役を引き立てています。
 彼が監督・製作・主演を兼ねた「二十日鼠と人間」というスタインベックの同名小説を映画にしたものがあるのですが、とってもおススメな映画です! 
 フォレストガンプと比べると地味で、テーマが迷惑者の安楽死であったり内容は悲劇で重たいものがありますが、役者の個性が引き立っている名作です。ゲイリー・シニーズの相手役は何と、あのジョン・マルコビッチです! マルコビッチが知能指数の低い大男の役を演じていて(その演技は秀逸です!)、その点がフォレストガンプと一部重なる部分はありますが、その運命は真逆のような展開となります。
 フォレストガンプより前の映画で、公開当時にも全然話題にもなっていない映画なのでご覧になっていない人も多いと思いますが、一見の価値ありです!
 
 
 

フォレスト・ガンプ/一期一会 (字幕版)